二人の不妊原因は?

男性不妊

不妊症の半分に見られる男性不妊

男性側に不妊原因があるケースは、女性側と同率といわれています。むしろ近年、男性不妊の割合は増加傾向が強いようです。
男性は、まずは積極的に精液検査を受けて現状チェックをするのが第一歩です。

そして、何か問題が見つかった場合は、病院で治療が必要な状態(男性不妊症)と積極的な治療までは必要としない体調的な不妊状態に区別して「妊娠させる力」を高めるための体質改善を始めましょう。

女性の「妊娠できる力」と男性の「妊娠させる力」の両方が今よりも高まれば、カップルの「妊娠力」自体を高めることにつながります。

【男性側が抱える不妊原因】

  1. 造精機能の問題(非閉塞性無精子症・乏精子症・精索静脈瘤)
  2. 精子の通り道の問題(閉塞性無精子症・逆行性射精)
  3. 性交障害(EDや射精障害)

などが挙げられます。

『精索静脈瘤』は男性不妊40%程度に見られるという、最も明確な不妊原因といえるものです。 また、近年注目されるのがEDで、患者数は推定約900万人、男性不妊原因の約20%が該当するといわれています。それ以外にも薬剤の副作用(一部の高血圧の薬や抗うつ剤等)などにより体の機能を調整されている場合も不妊状態に陥る場合もあります。

精子の受精能力の低下

卵子の「妊娠できる力」に対し、精子の「妊娠させる力」が問題になっています。 受精も細胞分裂も着床も、うまくいかない理由は「卵子の老化」であるとされてきましたが、精子側も同様に加齢による質の低下が注目されています。

最近の獨協大学の研究※からも、35歳を境に見た目に元気な精子でも、受精卵を分裂させる能力が弱くなっており、それが精子の中のDNAの損傷によるとのこと。つまり、精巣が老化してくると細胞分裂が正常に進まず、受精卵は分裂が必要な活性化に至ることが難しくなるということです。損傷率が30%を超えると自然妊娠は不可能であると判明したと報告されています。

男性不妊に対する西洋医学での治療法

男性不妊の中で、西洋医学的な(病院での手術など)治療が効果的なのは重度の『精索静脈瘤』です。

精液検査は、一回のみではなく、複数回の結果から確認することも大切なポイントです。精液検査の結果で、精子の数や運動率などが良好でない場合には、その男性側の状態の改善よりもカップルの不妊治療の方法(人工授精・体外受精・顕微授精など)が決められるのが実情です。

漢方での改善法

漢方的に男性不妊を考えるときに最も重要視するのは、日常の生活リズムや食事、肉体的疲労度合や精神的ストレスの程度、その他以前からの体質(下痢しやすい、冷え性、アレルギー等)などによる「今の体調」です。
つまり、その人の健康状態や体調を反映するのが、その人の子孫となる「精子」に他ならないからです。

具体的には、主に3つの改善ポイントが挙げられます。

  1. 過労や老化により男性本体の生命力(=精力)が減退した状態(精子の数が少ない、性交障害など)
  2. つくられた精子の元気がない(動きが悪い、運動率が低いなど)
  3. 精子の質が悪い(劣化、奇形率が高いなど)

女性側の体質改善に比べ、男性不妊の場合は比較的短期間での改善が期待できます。ただし、反面強い過労やストレスが続くと状況が悪くなる反応も即座にあらわれるといえます。近年ますます生活環境は過酷になる中で、まずは、本来備わっているはずの能力が十分に発揮できるよう体調や生活習慣を整えることが大切です。

※参考
不妊治療ガイダンス(荒木重雄医師編著)
岡田弘医師研究結果(男性不妊専門医)

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