胃腸の働きは妊娠の維持にも影響
- 37才
- 和歌山県
治療経歴=なし
漢方服用で妊娠
妊娠時の治療内容=漢方のみ
患者様について
不妊歴3年。第一子希望。結婚4年目です。結婚してすぐに妊娠しましたが、稽留流産になりました。以降生理周期が25日になり、めまいが起こるようになりました。今回も妊娠検査薬で陽性反応が出てから6日目に生理がきました。妊娠を維持して出産できる体力を養いたいとのご相談です。
不妊治療歴 | なし |
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治療内容 | |
婦人科系の症状 | 生理不順、生理痛、経血に塊あり、流産2回 |
男性の状況 | 検査していない |
体調 | 女性:疲れやすい、めまい、花粉症、アトピー、胃痛、胃炎、頻尿、冷え性(手・足)、軟便になりやすい、ストレスが多い |
漢方治療について
初期流産しやすい体質の特徴として、お腹の力が弱いこと、子宮内膜の質が良くないことがあげられます。
1回目の流産時に失われた気血が十分に回復されないまま数年が経過し、体力不足が続いているようです。
今回は、流産直後ですので、一定期間は体力の回復を中心としながら、体質的な胃腸の弱さを補い、良質の血液と子宮へのめぐりを良くすることを目的に漢方薬で体調を整えます。
服用したもの | 女性:桃福宝 赤珠・黒珠、そのほか漢方薬1種類 |
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漢方服用後の経過
<服用1ヶ月目>
今回の初期流産から、特にめまいがひどくなると同時に、花粉症の症状がきつくなっていますので、漢方薬は、ご相談の都度、体調に合わせて調合したものを服用していただきます。
<服用2ヶ月目>
生理が来ましたが、少量で生理痛がきついです。
<服用3ヶ月目>
久しぶりに28日で生理が来ました。経血量が少し増え、生理痛が軽減されました。めまいが起こらなくなり、体調が良くなっていくのを感じます。
<服用5ヶ月目>
生理周期が28日に安定してきました。
お腹が冷たく感じることがなくなり、元気になりました。
体調が良いので、積極的に妊娠を目ざす漢方に切り替えていきます。
<服用8ヶ月目>
自然妊娠が確認されました。
妊娠までの漢方服用期間 | 8ヶ月 |
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妊娠時にしていた治療内容 | 漢方のみ |
その他(備考・特記事項など)
胃腸の働きの強弱は、一見妊娠と直接関係がないように思われますが、血液をつくり、体を支えるエネルギー源となり、妊娠維持にとっても必要な要素です。
医学的な原因がなく流産になる場合は、胃腸の調子を整えると効果的な場合があります。